第11回:「生き方」として、何かに関わる 〜 あるフランス語の単語から考えたこと
社会運動の場でよく見る「アンガジュマン」という単語の意味やその用法について、実例のご紹介とそこから考えたことを書きました。
髙崎順子
2021.01.20
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みなさん、こんにちは!1月初旬、いかがお過ごしですか?
パリ郊外は冬らしいグレーの空が続いています。社会的には、新型コロナウィルス第二波の感染拡大がなかなか収まらず、先週末から夜間外出禁止令の時間が2時間早まりました(18時から翌朝6時まで)。禁止といっても例によって、「理由を示した申請書があれば外出可能」という余地を残したもので、多くの人々はルールに従いながらも、条件付きの自由を駆使して生活を続けています。
そんな中、挨拶代わりか?というほどの頻度で話題になっているのは、対新型コロナのワクチンです。フランスでは12月下旬から鳴り物入りで接種が始まりましたが、どうも政府が勇み足で大風呂敷を広げてしまったようで(たまにやらかす)、以降の実績が芳しくありません。75歳以上の高齢者とハイリスク層への本格接種がこの18日月曜日からようやく始まり、ヴェラン保健大臣は「1月末までに100万人接種」を確約しています。それは実現できるのかはたまた別の大風呂敷なのか……過度に期待せず安易に批判もせず、注視したいところです。